不登校の子どもを持つ親が疲れてしまう原因と対処法

公開日:2024/11/20
悩む親

子どもが不登校で自宅にいると、親はさまざまな悩みを抱えて疲れが蓄積します。子どもをしっかりとサポートしながら自身の心も守れるよう、疲れ・ストレスの原因と対処法を知っておくとよいでしょう。今回は、不登校の子どもを持つ親が疲れてしまう原因や疲れやすい親の特徴などを解説するため、ぜひ参考にしてください。

親が抱えるストレスの主な原因

不登校の子どもを持つ親は、さまざまなストレスを感じながら日々を過ごしている人が多いでしょう。ここでは、不登校の親が抱えるストレスの主な原因について詳しく解説します。

子どもへの対応

不登校の子どもがいる親は、日々の子どもとの向き合い方に頭を悩ませるケースが多いです。生活リズムが崩れている場合やインターネット・ゲームばかりしている場合に注意すべきかどうか、注意する場合はどのような言い方をすれば負担にならないかなど、子どもの心身の健康を保ってあげたいからこその悩みがつきません。

仕事に対する焦り

特に子どもが小学校低学年などで一人での留守番が難しい場合、仕事を思うように進められなかったり、出勤できない日が増えたりすることもあるでしょう。仕事にやりがいを感じて長年続けてきた人や、今の職場で楽しく働けている人にとっては、思うように出勤できない焦りや不安がストレスとなるでしょう。

周囲の目

同級生やその家族、近所の人、職場の同僚や上司など、不登校の事情を知る人からの理解を得られないのではと不安・ストレスを感じる人もいるでしょう。不登校になったのは家庭環境や親の育て方のせいであると責められているような気持ちになり、周囲の目を冷たく感じる人は少なくありません。

また、中には不登校の原因を親からの愛情不足であると考える人もいるため、心無い言葉に傷つく親もいるでしょう。

今後への不安

不登校の子どもがいると、今の状況がいつまで続くのか、今後学校へ復帰できる日はくるのかと、先のことを考えてストレスを感じる人も多いです。

特に子どもの精神状態が不安定な場合は大きく行動に出ることも難しく、現状維持のままで様子を見る状況が続くため、もどかしく感じる人も多いでしょう。

疲れを感じる親の特徴とサイン

不登校の子どもを持つことによって疲れやストレスを感じやすい親の特徴に加え、疲れのサインについても詳しく解説します。

真面目な人ほど疲れを感じやすい

子どもが不登校になった際は、普段から真面目に子どもと向き合って一生懸命に子育てしている人ほど疲れやストレスを感じやすくなります。

真面目さ故に不登校への対応にも人一倍力が入るほか、不安や悩みを一人で抱え込んでしまうケースも少なくないでしょう。

疲れのサイン

疲れのサインには、疲労感や無気力感が常にある・孤独を感じるなどが挙げられます。疲れやストレスが溜まりすぎると身体の不調として現れるケースもあるため、自分なりのストレス発散方法を身につけるなどして、気持ちを溜め込みすぎないことが重要です。

また、不安や疲れが大きくなると思考がネガティブになりやすく、このまま学校に復帰できなかったらどうしよう・対策をとっても意味がないのではないかなど、未来を悲観することでさらにストレスが大きくなるケースもあるでしょう。

親の疲れを軽減するための具体的対処法

不登校の子どもを抱えることで親の疲労が蓄積されるのを防ぐには、自分に合った対処法を見つけておくことが重要です。ここでは、親の疲れを軽減するための対処法について詳しく解説します。

相談先を見つける

不登校の子どもの対応による疲労を軽減するには、悩みや不安をひとりで抱え込まず、相談できる場所を見つけるのがおすすめです。

夫婦間での会話を持つのはもちろん、不安を吐き出して楽になる人は親しい友人などに気持ちを吐露するのもよいでしょう。また、相談により具体的なアドバイスが欲しい人は、行政の窓口やスクールカウンセラーを利用して専門家に話を聞いてもらうのも有効です。

無理に子どもに付き合わない

不登校の子どもへの対応として、できる限り子どもに合わせてあげることを意識している人もいるでしょう。

しかし、親が疲れやストレスを溜めてまで無理に合わせることは必要なく、自分の心を守る意味でも、子どもの自立を促す意味でも、ただ見守る姿勢を取ることも大切です。

不登校専門塾などのサポートを活用する

不登校の子どもにとっての学校に代わる居場所として、民間の不登校専門塾が挙げられます。

不登校専門塾は施設ごとに理念や目的が異なり、学校復帰や社会スキルを身につけるなど、それぞれで掲げる目的・役割のため子どものペースを尊重しながらサポートしてもらえます。

不登校専門塾を利用することで親は子どもと物理的に離れて落ち着く時間ができるほか、常駐のカウンセラーや担当スタッフに悩みや不安について相談できるのがメリットです。

まとめ

今回は、不登校の子どもを持つ親が疲れてしまう原因や疲れやすい親の特徴、疲れを軽減するための対処法などを詳しく解説しました。不登校の子どもを持つ親が疲れる原因には、子どもへの対応や思うように仕事できない焦り、周囲の目などが挙げられます。特に真面目で一生懸命な親ほど疲れやストレスを感じやすく、不安を一人で抱え込んでしまう傾向があります。まずは夫婦間で悩みや思いを共有したり、スクールカウンセラーを利用したりするなどして、気持ちを溜め込まないよう心がけましょう。また、不登校専門塾を利用して子どもと離れる時間を作る・常駐のカウンセラーに相談するなどの対処法も有効です。

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