子どもが不登校になる原因は学校での生活や人間関係にあると思われがちですが、実際には家庭環境が影響して不登校につながるケースも数多くあるのが実情です。今回は、不登校につながりやすい家庭環境の例について詳しく解説します。小学生から高校生の子どもを持つ人や、子どもの不登校に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
親子関係の歪みが生むストレス
子どもが不登校になりやすい家庭環境として、親子関係の歪みによるストレスが挙げられます。具体的な影響は以下の通りです。
子どもに関して過保護すぎる
親が過保護すぎる場合、子どもの自立の機会を奪い、親に依存してしまうケースが少なくありません。窮屈さやストレスから不登校につながる場合もあります。
過剰に厳しすぎる
しつけや勉強に関して過剰に厳しく接することで、子どもにストレスやプレッシャーがかかる場合があります。特に真面目な子どもほど親の期待に応えようとして無理をし、不登校につながる可能性があります。
家族内コミュニケーション不足の影響
家庭内のコミュニケーションに問題がある場合も不登校につながりやすいです。以下では、家庭内のコミュニケーション不足が不登校につながるケースについて詳しく解説します。
子どもに関して無関心
親が仕事などで忙しく子どもに無関心だと、子どもが孤独感を感じやすくなり、自己肯定感が低下することがあります。これにより、メンタルが不安定になり、不登校につながるケースもあります。
過度な放任主義
放任主義が行き過ぎると、子どもが寂しさや不安を感じ、学校生活や友人関係の悩みを打ち明けられなくなる可能性があります。また、学習面での遅れが放置されると、取り返しがつかなくなり不登校につながる場合もあります。
家庭内環境の不安定さとその影響
親子間でのコミュニケーション不足がない場合でも、家庭内環境が不安定であることで子どものメンタルが揺らぎ、不登校につながる恐れがあります。
両親の仲が悪い
両親が不仲だと家庭全体の空気が重くなるため、子どもがストレスを感じやすくなります。安心できるはずの家が居心地の悪い場所になれば、不登校のリスクが高まります。
離婚などの環境変化
両親の離婚や引っ越しなど、家庭環境の大きな変化が子どもに精神的なストレスを与える場合があります。これにより、学校生活に問題がなくても登校が難しくなることがあります。
まとめ
今回は、子どもが不登校になりやすい原因について、親子関係・親子間コミュニケーション・家庭内環境の3つの要素に分けて詳しく解説しました。親が子どもに過干渉であったり、厳しすぎたりすると、子どもは親子関係の歪みからストレスや不安を抱え込みやすくなるため不登校の原因となり得ます。また、子どもに対して無関心な家庭では親に悩みを打ち明けることが難しくなり、一人で不安を抱えた結果不登校になるパターンも多いです。さらに、親子関係は良好であっても両親の仲が悪かったり、離婚などで大きな環境の変化があったりすると、ストレスやショックから学校に行くのが難しくなります。不登校につながりやすい家庭環境に当てはまる場合は、状況を改善する・子どものケアをしっかり行うなどして対策を取りましょう。